何でも自慢しようと思うな!
「誇りに思うもの」は一点突破が重要

 今回の調査では、出身地に対して誇りに思う点(全24項目)についても都道府県別にアンケートを行い、ランキングを作成している。

 1位の北海道は、「地元産の食材が豊富なこと」「食事がおいしいこと」の項目でも1位を獲得。そのほか、「土産や地域産品があること」でも2位になるなど、「食」にまつわる部分で地元を誇りに思っている人が多いようだ。

 2位の京都府は、「伝統芸能、祭り、イベントがあること」「誇れる街並みや歴史的建造物があること」「メディアでよく取り上げられること」で1位になった。歴史ある京都のイメージを想起できるものばかりだ。

 では、47位になった埼玉県はどうかというと、「誇りに思う点」の各ランキングで40位台を連発している。例えば、「誇れる宿泊施設があること」で47位、「自然が豊かなこと」「誇れる温泉やレジャー施設・公園などがあること」「誇れる街並みや歴史的建造物があること」「土産や地域産品があること」の3つで46位に沈んだ。上位に入ったのは、5位の「道路や交通の便がよいこと」だけだった。

 とはいえ、「誇りに思う点」のランキングで下位に入らなければ、自慢度は上位になるとも限らない。実は今回の自慢度ランキングで45位になった茨城県は、「誇りに思う点」の合計24項目のランキングのうち、40位台になったのは「土産や地域産品があること」「誇れる宿泊施設があること」「伝統芸能、祭り、イベントがあること」の3つのみ。さらに、「地域を代表する産業や企業があること」では8位と上位にもランクインしているのに、45位にとどまっているのだ。

 調査を行ったブランド総合研究所の田中章雄社長は、その要因を以下のように分析する。

「誇りに思うことは、ほどほどの順位ではあまり意味がない。多くの地元の人が自慢したくなるような“目立つもの”が必要で、それを推したいと思うことで自慢度は上昇する」

 つまり、自慢度をアップさせるには「あれもこれも何でも素晴らしい」と訴える方法はあまり効果的ではない。むしろ、北海道では食、京都では伝統といったような「私たちの街には誇れるこんなものがある」といった何かに絞ったブランディングのほうが、地元の人たちも自分たちの街を推しやすくなるようだ。