この1分の価値は、通勤時間で割っているだけに労働時間単価を反映している。職場への通勤時間1分は1日では往復するので2分、月20日職場で勤務すると仮定すれば40分に相当する。これの1.5倍が1時間(60分)相当になる。

 その前提で通勤1分単価を2000円とすると、月1時間相当の対価が3000円になる。だいたいこれが、その人の時給と近い水準になる。

 日本の平均労働時間は年間1700時間とされているので、3000円に1700時間をかけると510万円になる。それに有給休暇を入れると540万円くらいになる。東京都の平均年収が約600万円であることから、それと似通った水準になる。通勤時間は労働時間の一部として考えられており、同時に家賃負担能力ともバランスが取れていることになる。

東京の通勤時間帯別
「1分単価」はこうなる

 平均通勤時間が30分未満のエリアは都心3区に限られる。都心から離れるほどに通勤時間は長くなるが、東京都では最長が50分超に相当し、小金井市、国分寺市、稲城市、清瀬市になる。

 これ以上離れると、逆に通勤時間は短くなる傾向にある。勤務先が主に都心ではなく地場になるからだ。福生市、武蔵村山市、羽村市、あきる野市がそれに当たる。これらを除いて、都心通勤が基本となる通勤時間帯別通勤1分単価は以下のようになる。

(1)30分以内/5031 円
(2)35分以内/3070 円
(3)40分以内/2239 円
(4)45分以内/1749 円
(5)50分以内/1492 円
(6)50分超 /1348円