これを知れば、誰でもすぐに点数が上がる!読むだけで合格が近づく!偏差値35から東大に合格した「ずるい試験対策」をまとめた『東大生が教えるずるいテスト術』。この連載ではそのエッセンスを紹介していきます。
試験直前でも簡単にできる、本番で力を発揮するための「準備」
今年も受験シーズンがやってきましたね。みなさんは、いかがお過ごしでしょうか?
緊張してしまっている、という人も多いと思います。不安で夜も眠れない、という人も多いと思います。
でもそんな中でも、立ち止まっているだけでは何にもなりません。あと少し、本番までにできる準備をしておくこと。これは非常に大切なことなのです。
今回は、この時期だからこそできる、本番に向けた準備を皆さんにご紹介したいと思います。
試験の直前にこれをやっておけば、きっと本番でもいつも以上の力が発揮できるはずです。
1. イメージトレーニング
みなさんは目を閉じたときに、次のようなことをイメージできますか?
・本番の試験会場はどんなところ?どんな教室?どんな人が周りにいる?
・本番の問題はどんな感じ?どんなふうに問題を解き、どんな順番で試験を終わらせていく?
・どんな持ち物を持っていく?鉛筆の硬さは?昼食は何を食べる?
細かいことですが、以上のような「本番の想定」をやっているかいないかというのは非常に大切です。人間は、想定している通りにしか行動できない生き物です。頭の中で思い描いた通りには行動できるけど、考えたこともないような行動は取れない。
だから優れた人間というのは、あらかじめ頭の中でどのような行動を取るのかを決めている場合が多いのです。一流のスポーツ選手は、「イメージトレーニング」と言って、徹底的に本番の想定をします。普段の練習をどう活かすのか?本番でどう立ち回るのか?そのために、会場をくまなく観察したり、一度以上足を運ぶようにする人が多いのです。
ちなみに東大生の中には、このイメージトレーニングを徹底的にやる人間が多いです。試験会場に足を運ぶのは当たり前で、キャンパスや教室の写真を調べたり、鉛筆の硬さをあらかじめ決めておいたり。
すごい人は、机がどのような大きさなのかを調べて、似たような机を購入して普段勉強しているという人もいました。相当ですね。しかし、そこまで本番を意識して勉強していれば、本番でどのような行動を取るのかは「想定内」になるはずです。
そして、試験の前に「制限時間 -20分」で問題を解いてみるのもオススメです。試験において、ハプニングというのは付き物です。どのようにハプニングに対応するのか、時間がない時にどのように立ち回るのか、みなさんは想像できますか?多くの場合、想像できていなくて、パニックになってしまって、うまく立ち回れないことが多いです。
大切なのはそういう場合を想定内に入れておくために、一度そういう実践をしてみることです。要は避難訓練のようなもので、もし何かあったときのためにわざと負荷をかけて過去問を解いてみるわけです。これも立派なイメージトレーニングになります。是非やってみましょう。
・本番のために、イメージトレーニングを実践しておく
・そのために、試験会場に足を運んでみる
・本番直前に「制限時間 -20分」で問題を解いてみる
この3つを実践してみましょう。
2. あらかじめ決めておく
イメージトレーニングと関連するのですが、今の時期から「決めておく」というのはすごく大事なことです。
試験会場にどんな服を着ていくのか決めましたか?鉛筆の濃さは?カバンは?消しゴムは?
直前になって準備しようとしても、意外と焦ったり準備不足になってしまったりということがあります。先に決めておくようにしましょう。
スティーブ・ジョブズは、同じような服をたくさん持っていて、朝どの服を着るのかを決めていたそうです。なぜそんなことをするかといえば、無駄な選択をしないようにするため。人間は1日にできる選択の数が決まっていると言われています。9000個程度というのが定説なのだそうです。試験はただでさえ選択の連続です。無駄なことに選択を使わないようにするために、あらかじめ決めておくことはとても重要なのです。
選択肢選びで迷った時にどうするかも決めておいたほうがいいでしょう。選んだものが間違っていそうだと考えた時に、はじめに選んだ方と2回目に選んだ方、どちらを選ぶのかをその場で選択するのは至難の技です。でもその時に「必ず最初に選んだ方を信じる」とか「迷ってても仕方ないときは上を選ぶ」とか、そういう自分ルールを決めておくのです。
もちろん選択するのは正しいと思う方であって然るべきなのですが、迷って時間を浪費するよりもパパッと決めた方がいい場面というのも試験には多いです。あらかじめ迷ったときの選択のルールを決めておくようにしましょう。
また、細かいことですが、鉛筆の濃さを決めておくことは非常に重要です。Hの鉛筆を使うのか、2Bの鉛筆を使うのか考えて、一回分以上それを使って過去問を解いてみましょう。そうすると、「ああ、これくらいの濃さか」と身体で覚えることができます。折れやすさもわかりますから、本番でもきちんと立ち回れるようになるはずです。
・あらかじめ決めておけるものは決めておく
・当日の服装、迷ったときの選択肢選びルール、鉛筆の硬さなどは選んでおくべき
ということですね。是非やっておきましょう。
いかがでしょうか?試験を前にして、怖くない人はいません。誰もが怖くて、緊張してしまいます。でも、そんな時にも、出来ること、やれることというのがあります。試験で勝つ人間というのは結局、緊張しない人間ではなくやるべきことをしっかりやった人間です。それを忘れないようにしつつ、今回ご紹介した試験の準備をして、本番に臨んでみてください。