キューバのグアンタナモ米軍基地で21日、2001年9月11日に発生した米同時多発テロへの関与が問われている被告らの公判前審理が開かれ、弁護団が求めていた心理学者の証人尋問が行われた。この心理学者は、中央情報局(CIA)が国外に保有する秘密施設で行われた厳しい尋問の考案や実行を手助けしていた。心理学者のジェームズ・ミッチェル氏は、一般的には拷問に分類される水責めや睡眠はく奪などが合法で許可を得たものだと伝えられていたと主張。「私の唯一の関心は次の攻撃をやめさせることだった」と語った。CIAはこうした手法を「強化された尋問テクニック」と呼んでいた。今回の証言の映像と音声は、有線テレビを使ってフォートミード陸軍基地の視聴室に40秒遅れで伝送された。情報当局者が法廷で明かされた情報を伝えたくない場合に伝送を止めることができるようにするためだ。
米同時テロ首謀者への拷問「合法と伝えられた」=心理学者
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