【ベルリン】独大手高級自動車メーカーは数十年にわたり巨額の利益を稼ぎ出し、高級車の基準を設定してきた。しかし、競争激化や不正疑惑、IT(情報技術)に強い新興勢力の台頭で勢いを失っている。  そうした要因が独高級車ブランドに打撃を与えている現状が22日に浮き彫りになった。「メルセデス・ベンツ」ブランドを持つダイムラーは9カ月間で3度目となる利益見通しの下方修正を発表し、昨年は50%近い減益になったことを明らかにした。