米商務省は中国の華為技術(ファーウェイ)に対する締め付けを強めようとしているが、その取り組みに、国防総省が大きく立ちはだかっている。複数の関係者によれば、商務省は国防総省の反対に遭い、米国企業の海外拠点を通じたファーウェイへの製品販売規制を強化する提案を撤回した。この規則案には財務省も反対していた。国防総省は、ファーウェイへの輸出を継続できなくなれば米企業が主要な収入源を失い、技術面の優位性を保つ上で必要な研究開発資金が不足しかねないと警戒している。トランプ政権関係者は近くファーウェイを含む中国関連の課題を協議する会合を開く見通しだ。ファーウェイへの対応を巡るトランプ政権内の分断で、国内企業に悪影響を及ぼさないように技術分野で中国に立ち向かうことの難しさが浮き彫りになった。
米政府のファーウェイ締め付け、立ちはだかる国防総省
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