人気番組TBS「モニタリング」で、妻を別人級に激変させ家族が驚愕した神ワザメイクテクの持ち主は、予約7ヵ月待ちのマンツーマン美容コーチング+ヘアメイクレッスン「ビューティチェンジ」を主催する姉妹ユニットの姉・山口直美さん(ヘアメイクアップアーティスト)と妹のeriさん。話題の著書『激変!ビフォア・アフター-今のあなたを最も美しく魅せるヘアとメイクの法則』の中から、40代以降の女性の若見えに効果が高い、2つのテクを紹介する。
大人の涙袋にはパールの入ったベージュ系シャドウを
目の美しさは、「濡れたような」「ウルウルと潤んだ」「光が溶け込んだような」「吸い込まれるような」などの叙情的なフレーズで表現されることがありますが、これをメイクで実際に作ることが実は可能なんです。
ポイントは、下まぶたの涙袋を強調すること。涙袋がぷっくり膨らみキラキラ輝いていると、それが小さなレフ板効果を発揮して、瞳に反射し見違えるほど美しくなります。本当にウルウルと濡れたような瞳の輝きが生まれるので、見る人をドキッとさせてしまうかもしれません。
また、遠心的な顔に対しては、涙袋を前に出して顔に立体感をつけることで、のっぺりした感じを払拭する意味あいもあります。
「涙袋がないんです」「どこだかわからないんです」とおっしゃる方もいますが、ニコッとほほえんでみれば、必ず目の下にぷくっと盛り上がる部分がありますよね。涙袋は、この部分のこと。
普通のおすまし顔だとわかりづらい人でも、笑ってみればほとんどの人にありますので大丈夫。涙袋までを目として考えると、メイクする時に目元の全体バランスを把握しやすくなると思います。
ぷっくりとした立体感を表現するには、パールの入った明るめのベージュ系シャドウが使えます。おすすめアイテムは、ボビイ ブラウン ロングウェア クリーム シャドウ スティック04ゴールデンピンク。
クマは涙袋を強調する影として活かす
滑らかにスルスルと描ける上、しっとりとしたテクスチャーが肌に密着してくれるので化粧持ち良好です。入れる位置はやや目頭寄りの高い位置で、そこを中心に涙袋全体になじませるとナチュラルです。
そして涙袋のすぐ下にさっと一筆だけ影を入れると(シェーディング用のパウダーが使えます)、さらに涙袋が前に出て強調されます。逆に涙袋の下にクマがある方は、そのクマを消さずに活かせば、影のように見せられるのでラッキーです。
目の下は皮膚が薄く、それでいて表情の変化とともによく動く場所なので、メイクが崩れやすいというのが難点。クリーム系などの密着度の高いコスメで丁寧かつきれいに仕上げましょう。
ひとはけで、顔をリフトアップするシェーディング
ビューティチェンジを体験された方々が周りから「整形した?」なんて、冗談みたいな反応をされるのは、シェーディングやハイライト、さらに髪型による小顔メリハリ効果が大きいからだと思います。
基本的にシェーディングはへこませたいところ、削りたいところに、ハイライトはふっくらさせたいところ、高く見せたいところに入れると立体感やメリハリが際立つようになります。遠心的な顔を求心的に見せたり、肌のたるみ、顔型などのお悩みを矯正したりするのにも使えます。
個別のお悩みに応じたシェーディングの入れ方は本書で紹介していますが、アラフォーなら全員やった方がいいのが顎の裏側、顎先から耳の下あたりまでのフェイスラインに入れるシェーディングです。
ここは肌のたるみが溜まり、もたついた輪郭として表れやすい場所。真正面からは見えないのですが、横からは意外と目に入りやすい場所で、そのぶん効果が出やすいです。またたるみがなくても、骨格的に顎が小さいせいで首とつながり二重顎になりやすいという人もいます。そういう人も顎の下側にシェーディングをすることで、視覚的な奥行きが生まれすっきり見えます。この顎裏シェーディングは簡単で効果が絶大なので、私はほとんどのお客さまに入れています。
シェーディング用パウダーを選ぶ際のポイントは、「肌よりも少し濃い色」「マットな質感」「色がつきすぎない」の3つです。具体的には、アディクションのザ アイシャドウ 056や、フーミーのちっちゃ顔シャドウなど。どんな肌色の人にも合う万能カラーで、あまり色がつかないので重ね塗りしても大げさにならず、失敗しにくいです。シェーディング用としてパール感のあるものもありますが、必ずマットなものを選んでください。あくまで影を作りたいので光が入ってない方がいいのです。