大阪府では、タワーマンションが建つところが強い。1位が大阪市福島区と西区で+13.0%、3位が大阪市北区で+9.4%となった。この他、大阪市天王寺区、大阪市浪速区、大阪市中央区も値上がりしている。この他のエリアは供給量こそ少ないが、神戸市中央区と草津市はプラスになっているので、駅近などの好立地は買っておいた方がいいだろう。

資産性の高い物件の
「ブランド売主」はここ

 ここまで「いつ・どこに」買うか、という2つの法則を見てきた。この2つのうち、マンションを開発しようとするデベロッパーは、立地だけはある程度限定することができる。この法則を守った会社は、そのブランド戦略などを組み合わせて、資産性のある物件を供給している。

 その結果を表す売主別値上がり率ランキングを見ると、首都圏の1位は日鉄興和不動産、近畿圏の1位は阪急阪神不動産となっている。

 日鉄興和不動産は、「リビオ」ブランドで都心部に多く供給しており、4年連続で値上がり率1位となっている。ブランドラインアップも、ハイグレードブランドの「グランリビオ」やコンパクトタイプの「リビオレゾン」は都心部の好立地に位置するため、資産性に配慮した開発を意識しているものと考えられる。

 阪急阪神不動産は、京阪神の中でも特に人気が高い阪急沿線や京都市内などを中心に、マンションを供給している。マンションブランド「ジオ」は、関西の中で比較的高額なブランドとして認知されているが、さらに価格を上昇させたのは、沿線全体の開発による底上げや、地域貢献などのブランドイメージ、購入者の期待を裏切らない品質によるもので、近畿圏の値上がり率3年連続1位となった。

 すでにマンションは、資産性を無視して買えない時代になっている。であれば、その法則性を理解した上で、「賢い買い物」をしたいものだ。その結果は資産形成という形で現れるのだから。

 詳細は、スタイルアクトが運営する物件情報サイト「住まいサーフィン」で公開している。

(スタイルアクト(株)代表取締役/不動産コンサルタント 沖 有人)