ドナルド・トランプ米大統領に対する上院の弾劾裁判で28日、大統領の弁護団による冒頭陳述が終了した。新たな情報が浮上する中、追加の証人・証拠の採用なしでの結審に向けて上院議員らの理解を得るため、持ち時間を大幅に残して陳述を終えた。弁護側からはパット・フィルビン次席法律顧問、パット・シポローネ大統領法律顧問、トランプ氏の顧問弁護士ジェイ・セクロー氏が陳述に立った。フィルビン氏は民主党主導でまとめた弾劾条項2項目のうち「権力乱用」について、「大統領は完全に合法かつ権限内のことをしても、彼らがその真意を調査し誤っていると判断すれば、弾劾が可能になる」と指摘。「大統領が頭の中で考えていることの証拠をどう入手すればいいのだろうか」と述べた。