米アマゾン・ドット・コムは、人間の効率性を高める人工知能(AI)と、人間の必要性を低減するロボットがフルフィルメント(注文受け付けから配送・返品対応まで)を担う将来を描いている。同社は22日、倉庫および配送用トラックでの導入を検証・準備している三つの新技術を発表した。荷物の仕分けを行うロボットアームの「ブルー・ジェイ」、人間のマネジャーが作業員を配置し、ボトルネックを回避するのを支援する人工知能(AI)エージェントの「エルナ」、現場の配送ドライバーが装着する拡張現実(AR)グラスを紹介した。アマゾンは2012年に7億7500万ドル(約1150億円)を投じて物流センター向け運搬ロボットシステムを手がけていたキバ・システムズを買収して以降、長年にわたり倉庫内作業の自動化を進めている。現在、同社が配送している全商品の4分の3は何らかの形でロボットが関わっているという。