中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)は、英国が次世代通信規格「5G」に基づくネットワークの一部に自社製品の利用を認めたことを受けて、オーストラリアにも禁止措置の見直しを求めている。ファーウェイは米国との機密情報共有の枠組み「ファイブ・アイズ」に加盟する豪州、英国、カナダ、ニュージーランドなどへの進出努力に弾みをつけている。豪州は2018年、超高速の5Gネットワークを構築する上でファーウェイは信頼できないとして、自国の5Gネットワークへの同社製品の利用を禁じるといち早く発表した。その後、米トランプ政権はファイブアイズ諸国にファーウェイを排除するよう要求した。だが英国は28日、自国の5G通信網の非中核部分に限り、ファーウェイ製品の採用を認める判断を下した。英国は5G関連のファーウェイのシェアに35%の上限も課した。