数字で割り出す与野党の
社会保障に対する不作為

 そして、2つ目の観点は国会です。これはある意味で1つ目以上にひどいです。というのは、各種世論調査を見ると明らかなように、国民の一番の関心は将来不安なのだから、本来は国会論戦でも社会保障について与野党間でしっかりした政策論議が行われるべきだし、そこで野党が政権与党の改革の問題点を正しく指摘して対案を提示してこそ、必要な改革も進み得るからです。

 そこで、社会保障制度改革への与野党の真剣度と問題意識を計るため、今国会の冒頭に行われた安倍首相の施政方針演説、そして施政方針演説に対する主要野党の党首による代表質問のそれぞれについて、どの政策課題がどの程度の割合を占めるかを算出してみました(HP上で公開されている全文の行数に対して各種政策イシューがどの程度の行数を占めているかで計算)。その結果を簡単に整理すると、以下の通りとなります。

【安倍首相の施政方針演説】

 オリンピック/13%
 地方創生/19%
 成長戦略/24%
 全世代型社会保障/6%
 子育て、女性、障害者 /11%
 外交、安全保障/18%
 憲法改正/2%
 疑惑(桜、IRなど)には言及なし