英国は1月31日、47年にわたり加盟してきた欧州連合(EU)を脱退するという歴史的な一歩を踏み出す。ただ土曜日の夜明けを迎えても、変化に気づく人はほとんどいないだろう。だが法と政治の世界では全てが一変する。英国が再びEUに戻ろうとすれば、長い年月をかけた交渉を要するうえ、ユーロ圏への加盟にも合意しなければならないだろう。もっとも、今週ようやく両者が批准した離脱協定に含まれる移行期間のおかげで、個人や企業の実務上の手続きは少なくとも2020年末まで従来どおりに維持される。英国はその間、EU予算の分担金を支払いつつ、域内の規制と司法判断に従う。EU諸国へ旅行する英国民は引き続き、入国審査でEU市民の窓口に並ぶ。モノやサービスの貿易も当面、英国がEU加盟国であるかのような手続きのままだ。
英EU離脱、ブリュッセルで起こる変化
EUから消える英国旗、帰国するスタッフ
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