武漢新病院Photo:Anadolu Agency/gettyimages

 中国当局は感染が急拡大している新型コロナウイルスと闘うため、流行の中心地・武漢市で病院2棟の建設を急いでいる。数日間で完成させる予定だ。

 武漢の最前線にいる病院職員の数は少ない。ベッドや基本的な医療品が不足しているため患者を受け入れられない状態だ。1000床の火神山医院は2月3日に運営開始を予定しており、1600床の雷神山医院は5日までに準備が整う見通し。最初に建設計画が発表されてからわずか10~12日後だ。

新型ウイルスの病院、10日間で建てる方法は

 建設会社のウェブサイトには火神山医院の完成予想図が掲載されている。建設会社や中国当局者が提供している写真や動画、その他の情報を見ると、この施設をそれほど短期間に建設する方法が詳しく分かる。

 火神山医院は8エーカー(3.2ヘクタール)に広がり、集中治療室(ICU)、病室、診察室、検査室などがある。国営テレビ局の中央電視台(CCTV)によると、交差感染のリスクを最小限に抑えるための隔離病棟も建てられる。