矢野経済研究所によれば、17年の世界のバイク生産台数5733万台のうち、7割にあたる3986万台が125ccクラス(51~125cc)であり、25年には2割増加の4879万台となる見込みだ。一方、50cc以下は、203万台から177万台へ減少の見込みである。

 メーカーとしては、日本市場でしか売れない商品の開発をやめて、成長市場である125ccへシフトしたいというのが本音だろう。

 実際、ホンダとヤマハは16年10月に50ccのOEM供給に関する業務提携を発表し、18年にホンダからOEM供給を受けたヤマハの2機種が発売されている。かつてHY戦争といわれるほどの熾烈な販売競争を繰り広げた両者が手を組まざるを得ない状況なのだ。

トリシティ125ヤマハ発動機が2014年に投入した「トリシティ125」。前二輪のためフロントタイヤが滑りにくく、通勤などで使うヘビーユーザーなどに人気が高い

原チャリにはない
125ccのメリット

 50ccと125ccの人気が逆転している2つ目の理由は、使い勝手の良さだ。

 50ccは法定最高速度が時速30kmだが、125ccは60km。また、交差点での2段階右折が不要だし、2人乗りも可能だ(ただし免許取得から1年後以降)。

 そして3つ目は、税金、保険、燃料代などの維持管理費の安さだ。

 125ccの軽自動車税は年間2400円で、90cc以下の年間2000円との違いはわずか。また、自賠責保険は125ccも50ccも同額で年間7500円(2年だと9950円))。

 125ccは任意保険についても、クルマの任意保険に加入している人であれば、通常の任意保険よりも割安なファミリーバイク特約に加入可能だ。