――筆者のウォルター・ラッセル・ミードは「グローバルビュー」欄担当コラムニスト ***  コウモリから人間に感染したとみられるウイルスによって、無敵の大国である中国がすっかりおとなしくなっている。当局は流行を制御して経済を再開させるのに苦戦しているが、中国の容赦ない台頭を予期することに慣れていた世界は、同国のパワーを含め、当たり前に思われるものなど何もないことを改めて思い知らされた。  新型コロナウイルスがどの程度危険なものになるかは分からない。