ソニーはゲーム事業が不振に陥っているが、幸運にもそれを補う別の部門がある。同社は4日、2019年度第3四半期(10-12月期)営業利益が前年同期比20%減少し、売上高はほぼ横ばいとなったと発表した。いずれもS&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスがまとめたアナリスト予想を上回った。ソニーは18年にEMIミュージックパブリッシング運営会社の株式60%を23億ドル(当時のレートで約2600億円)で追加取得しており、18年度第3四半期に同社の再評価益を計上していたことが、19年度第3四半期の減益につながった。こうした一時利益を除けば、営業利益は前年同期比6%増となり、前の期と比べると増益率は減速していたことになる。しかし、通期の営業利益見通しについては、主に画像センサー部門の好調を理由に上方修正した。