企業の最高経営責任者(CEO)が投資家やメディアの辛らつな意見に直面することは日常よくある。だがこのところ一部のCEOは、より身近な存在である部下の批判にもさらされている。2つの職場で最近起きた事態――旅行かばんのネット通販会社アウェーと、デッドスピンやギズモードといった元ゴーカー・メディアのサイトを運営するG/Oメディア――は、リーダーがより率直な従業員の審判を受ける場合があることを浮き彫りにする。いずれの会社も不満を抱く従業員が中心となり、CEOの気に入らない行動や判断を巡って圧力をかけようとした。経営トップはかつて社内の批判から守られた存在だった。一部の例外を除き、不満がある従業員は仲間内で、またはタウンホールミーティング(対話集会)で苦情を言うのにとどめ、最も厳しい協議は通常、労働組合のリーダーが引き受けていた。
CEOへの社内批判、もはやタブー視されず
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