日本のコーポレートガバナンス(企業統治)改革は機会を拡大している。その最新の例となるのが、日本企業を巡る株式公開買い付け(TOB)の増加だ。ゴールドマン・サックスによると、日本では昨年、TOBが43%増の2兆1000億円に達し、2007年以来の高水準となった。07年にはシティグループによる日興コーディアルグループ買収でTOB実績が押し上げられた。