複数の米大学が中国やサウジアラビアなどから少なくとも65億ドル(約7150億円)の資金を受け取りながら適切に報告していなかった件を巡り、米教育省はハーバード大学とイエール大学の調査に乗り出した。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が確認した同省の資料から明らかになった。法執行機関を含む米連邦政府や議会の超党派議員グループなどは、複数の大学が中国などの外国政府の資金に依存している点を危惧し、大学側と対立してきた。ハーバード、イエール両大学に対する調査はその中で実施される。ハーバード大の広報担当者は回答を準備している段階だと述べた。イエール大学からは今のところコメントは得られていない。WSJが確認した資料によると、教育省は米国内の高等教育機関について、「不透明な基金や国外のキャンパス、その他の複雑な法的枠組みを通して収益をあげている数十億ドル規模の多国籍企業」と表現している。
米教育省、ハーバード大など調査 外国資金巡り
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