韓国コンテンツに共通する
グローバル志向

 もう1つの要因は、コンテンツをつくる側のグローバル志向です。

 韓国は国内市場が小さいため、コンテンツをつくる側が最初から世界市場を視野に入れて制作しているという点も大きいはずです。この点については、韓国の映画やテレビドラマ、K-POPが世界に浸透している様子を見れば、明らかではないでしょうか。

 それに比べると、日本はまだまだ国内市場が大きいこともあり、国内である程度ヒットすればそれなりの収入が見込めるので、コンテンツをつくる側は国内市場での成功で満足しがちな面があります。それが日本のコンテンツが世界進出するうえで支障となっているのは否定できません。

 ただ、日本でも明らかに変化が現れているように見受けられます。これだけ人口減少(=国内市場の縮小)とグローバル化が叫ばれているので、企業と個人の双方のレベルで最初から世界市場を視野にコンテンツを制作する例が増えているように思えます。

 私が知っている範囲で見ても、たとえば私が顧問を務めるエイベックスは、花火大会を現代的なショーに進化させた「スターアイランド」を、国内のみならずシンガポールやロシアなど、世界各地に展開しつつあります。

 また、私の親友でもあるアニメのビジネス・プロデューサー、竹内宏彰氏(今大人気の新海誠監督を発掘した人)は、2003年にハリウッドと共同で『アニマトリックス』(アニメ版のマトリックス)を制作したのをきっかけに、ハリウッド人脈を広げていき、今やビリー・アイリッシュ(先月のグラミー賞で5部門を受賞した、米国で最もホットなミュージシャン)のアニメ・ミュージックビデオのプロデュースを手がけるなど、海外のアニメ市場で大活躍しています。