それから、周りに合わせて素の自分を抑えたままだと、その「殻」に合う人しか近寄ってこなくなってしまう。だから思い切って素の自分を出したほうがいい。そうすればするほど、素の自分のことを尊重してくれる人が集まってきて、合わない人は離れていく。

 また、自然と気配りできてしまう繊細さんからすれば、非・繊細さんは配慮が足りない人に見えがちだ。でも、その人も意地悪をしようとしているのではなく、繊細さんの配慮レベルが高すぎるのだ。そのことを自覚できればラクになれる。

◇伝え合うことを基本に

 自分の性質を理解した上で、人間関係をスムーズにしていくためのいくつかのテクニックを試してみよう。

 たとえば、ガツガツしたタイプの人と話すと消耗してしまうという人は、相手との間に境界線を引いて自分を守る。何でもかんでも話題や情報を拾わず、相手はテレビの向こうにいるとイメージしてみる。あるいは、自分と相手との間にペンなどの物を置くのも効果的だ。

 また、つい人に手を差し伸ばしすぎてしまう人は、相手にはっきりと言葉で頼まれるまで動かないことを心がけるだけでも違う。

 こうして人との付き合い方にバリエーションをつけながら、同じ繊細さんの仲間を見つけたり、非・繊細さんとも交流したりしてみよう。

 自分の好きなものが置いてあるお店に通ったり、SNSで自分の気持ち、好きなことを書いたりするのは、仲間を見つける近道だ。似た趣向、考え方の人と知り合えるチャンスが増える。

 仲良くなれそうな非・繊細さんと出会ったら、察してもらおうとせず、してほしいこと、してほしくないことをきちんと伝えるのがコツだ。もちろん繊細さん同士であっても、お互いの得意不得意についてきちんと話していくことで、もっと仲良くなれる。

◇仕事の場で活かす

 繊細さんが社会生活で感じることが多いのが、「考え疲れ」や「緊張疲れ」だ。消耗しているのは体ではなく頭である、と感じている方は、まさにその典型であるといえる。平和に社会生活を送るためのテクニックを紹介する。