2018年時点で、中国・香港向け輸出額のGDP比は、台湾が23.4%(2003年:9.7%)、ベトナムが17.8%(5.7%)、マレーシアが14.8%(11.3%)と非常に大きく、中国内需の減速は景気の大きな下押し要因になると見込まれる(図表2)。

 中国向け輸出の付加価値率を60%とし、対中輸出が10%減少すると仮定した場合、台湾、ベトナム、マレーシアの1~3月期のGDPはそれぞれ1.4%、1.1%、0.9%下押されると推計される。

 その結果、台湾は2003年同様にマイナス成長に落ち込む可能性がある。

中国からの部品調達できず
韓国、ベトナムなど生産に影響

 また中国の一部地域では工場の操業を禁止する措置が実施された。

 この生産活動停止は材料や部品の供給不足につながることから、連鎖的にさまざまな国・地域、製造業種における生産活動の阻害要因になる可能性を持つ。

「世界の工場」になっている製造業のサプライチェーンの問題が深刻化することになれば、広範な地域で生産活動が大きく低迷するリスクが高まる。

 実際に、韓国の自動車メーカーでは中国からの部品調達が困難となり、2月4日から当面の生産を停止する事態になった。

 韓国だけでなく、アジア各国・地域の2017年における中国からの中間投入財輸入額は2003年時より大きく上昇している(図表3)。