不動産関連の仕事をしているデービッド・チャンさん(40)が同僚と電話で話をしようとしていると、6歳の娘が書斎のドアをたたき、書斎で宿題をしたいと書いたメモをドアの下から滑り込ませてきた。「エイバリー、エイダン、愛しているよ。電話中なんだ」。そう返事を書くと、「どうして私のメモを読まなかったの」と書かれたメモが来た。新型コロナウイルスの発生を受けて、先月下旬から多くのオフィスや学校が閉鎖され、家庭のストレスレベルが上昇している。チャンさんは同じく在宅勤務中の妻と交代で書斎を使いながら、業者との打ち合わせや発表資料の作成などの業務をこなしつつ、3人の子どもの相手をしている。在宅勤務は自分の仕事に加えて、「もう一つ別のフルタイムの仕事」をするようなものだとチャン氏は言う。