こういう本は一生に一度は読まなきゃ!
ビートたけし絶賛!

【著者からのメッセージ】

著者:齋藤孝 明治大学文学部教授 × 安住紳一郎 TBSアナウンサー
価格:1,540円
発行年月:2020年2月19日
判型/ページ数:四六判並製/240ページ ISBN:978-4-478-10981-6
『話すチカラ』

このたび明治大学の教え子でもある安住紳一郎TBSアナウンサーと共著で、『話すチカラ』を上梓しました齋藤孝です。

教え子とはいえ、そして普段呼び慣れているとはいえ、40代の日本を代表するアナウンサーを「安住君」と書くのはいかがなものか。そう思い、「どう思う?」と彼に相談したところ、「君でいいと思いますよ」との返答だったので、君を使わせてもらうことにしました。安住さん、安住アナ、安住氏というのも、なんだか他人行儀な気がして違和感があり、ふたりの関係性を優先させていただきました。

学生時代の安住君のことは、今でもよく覚えています。私の授業はアウトプットを重視しているので、授業中に「何か面白い話をしてくれる人はいるかな?」と呼びかけることがあります。普通は「シーン」となってしまうところですが、さすが明治大学は違います。自ら手を挙げてチャレンジしてくれる学生が1人くらいはいます。そんなチャレンジャーの中でも、群を抜いて面白い話をしていたのが安住君でした。

いったんスイッチが入ると、滑舌とテンポがとんでもなくよくて、話す内容も意味があることだけ。話し始めると止まらなくなるのです。これまで、たくさんの学生を見てきましたが、「話す」という能力に関していえば、安住君はトップの位置をキープし続けています。当時の安住君は、のちの才能の片鱗を見せていたというより、すでに話し手として完成されていたように思います。

今、彼の話の面白さを味わえるのは、なんといってもTBSラジオ『安住紳一郎の日曜天国(略称・にち10<てん>)』での語りでしょう。番組を聴いていると、単なる「好感度の高いアナウンサー」であることに飽き足らない、「攻め」の姿勢を感じられるはずです。私自身、気がつけば、もはや「教え子」というより、むしろ1人の「リスナー」として安住君がラジオで何を語るのかを楽しんでいます。

類いまれなる才能を持つ安住君の「話す技術」を、ぜひ読者の皆さんと分かち合いたい。そんな思いから、『話すチカラ』の企画はスタートしました。話し手としての高い能力は、すでに万人が知るところですが、その工夫や意識の持ち方をあらためて文字に残すことに大きな意義があると考えました。私は、安住君がMCを担当している『ニュースキャスター』で、長年にわたってコメンテーターをしています。このせっかくの縁を活かして、今回は書籍という舞台に場所を移し、2人でコラボレーションをすることになったわけです。

『話すチカラ』は、当初、私と安住君の対談形式で進める予定だったのですが、安住君のほうから「明治大学で学生たちに直接話してみたい」との提案をもらい、講義形式での収録にチャレンジしました。明治大学で当意即妙に熱く話す安住君の姿を見て、当時、教室の中で1人で話し続けていた姿を思い出しました。当日、授業を受けた学生たちも「こんな贅沢な機会はない」と大変感激していました。

『話すチカラ』の中で、安住君は超一流のアナウンサーならではの話術の裏側を披露しています。それ以外にも、会社員として仕事をするという選択への思いや、ストレスのケアなど、志や人間味を感じさせる話もたくさんしてくれていますので、ご一読いただけますと幸いです。

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