明るい話題が減ってしまった昨今の日本にとって、日本の農業が元気を取り戻しつつある状況は朗報だ(写真はイメージです) Photo:PIXTA

海外での和食ブーム続く
日本の農産物輸出は史上最高を更新

 和食を提供するレストランが急増しているというニュースにたびたび接するように、海外では和食ブームが続いています。最近では日本酒もかなりの人気を呼んでいるそうで、明るい話題が減ってしまった昨今の日本にとって、朗報と言えるでしょう。

 農産物と日本食の輸出振興は、8年目を迎えた安倍政権がスタート当初から力を入れている政策です。日本の農産物輸出は昨年(2019年)、前年比で0.6%増えて9121億円に達しました。1兆円の大台にはわずかに届かなかったものの、7年連続で史上最高を更新しています。

 農産物輸出の伸びが昨年鈍ったのは、韓国向けが大幅に落ち込んだためです。半導体材料の輸出審査を厳格化した昨年夏ごろから、日韓関係は戦後最悪の状態まで悪化し、韓国向け農産物輸出に影響しています。しかし韓国以外の地域では、日本の農産物は味わい深さと品質の高さによって世界中で人気を博しています。

 今年は新型ウイルスの感染拡大の影響で中国向け農産物輸出が抑制される恐れはありますが、その騒ぎもいつかは収束するはずです。そうすれば、日本の農産物輸出は元のトレンドに戻り、再び伸びるときが来るでしょう。