牛やラクダがあちこちに見られるインド北西部の砂漠地帯で、太陽光発電プラントが世界で最も安い部類のエネルギーを生み出している。インド最大級の太陽光発電デベロッパー、ACMEソーラー・ホールディングス社が2018年に建設した同プラントの発電能力は200メガワット。米国の中規模の町で全住宅の電力を賄える規模だ。ACMEは、この電力を1キロワット時当たり2.44ルピー(約3.7円)で配電会社に販売している。データ分析企業によれば、インドの太陽光エネルギーは世界で最も安いが、同プラントの電力はそのインドの中でも最安値だ。さらに驚くべき事実は、太陽光発電のコストが、最も安価な化石燃料である石炭よりも低いということだ。補助金を排除し、建設と資金調達のコストを加味しても、その事実は変わらないとインド政府や業界ウオッチャーらは話す。