19日に開かれた米大統領選の民主党討論会に初めて登壇したマイケル・ブルームバーグ前ニューヨーク市長は、謝罪の言葉を述べ、目を白黒させ、時として聴衆のブーイングを浴びつつも、他の候補者からの批判に反論する以外にほとんど口を開くことはなかった。他の候補者は、4億1700万ドル(約470億円)の広告費を投じ、直近の世論調査で上位に急浮上しているブルームバーグ氏に対して集中砲火を浴びせた。事情に詳しい関係者によると、討論会での数々の指摘はいずれも、ブルームバーグ氏にとって厄介な問題になりかねないと陣営が懸念していた問題だった。市長時代に導入した「ストップ・アンド・フリスク(通行人を呼び止めて所持品検査を行うこと)」や、差別的な住宅政策を巡る発言、ブルームバーグ社の元従業員女性らによる性差別やセクハラに関する提訴などだ。
民主討論会、ブルームバーグ氏は防戦一方 攻撃材料も露呈
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