驚異的な人気を誇る動画共有アプリ「TikTok(ティックトック)」を運営する中国のバイトダンス(字節跳動)は、この勢いに乗じて新アプリを投入し、Eコマースやゲームなど他分野への参入を模索している。世界的なハイテク大手との競争に挑む。北京を拠点とするバイトダンスは先ごろ金融サービスアプリの配信を開始した。インドやインドネシアでは音楽ストリーミングサービスを試験導入し、中国ではゲーム開発会社を買収するなど、さまざまな動きを見せている。ティックトックを巡っては、ユーザーが好みのクリエーターによる追加コンテンツにアクセスできる有料登録サービスが導入されるとの観測も出ている。バイトダンスは当記事のためにコメントすることは控えた。同社関係者は有料登録サービスを計画している可能性について一切語っていない。だがアナリストは、サービスを拡充すれば自社プラットフォームにユーザーをとどめ、サービスを多様化し、さらなるユーザーデータを獲得する一助となるとし、広告収入の増加につながる可能性があると指摘する。