新型コロナウイルスの感染拡大で中国発着便の運航停止が相次ぎ、世界の航空会社に打撃を与えている。中国の封鎖措置が長引けば、アジアの複数の航空会社は経営が傾きかねない状況だ。旅客数減少に起因する損失が予想される中、多くの航空会社が緊急措置を打ち出した。香港では、キャセイパシフィック航空が全従業員に対し、3週間の無給休暇を取得するよう要請した。香港航空は400人以上の人員削減に踏み切った。韓国航空2位のアシアナ航空も、数千人規模で従業員に無給休暇の取得を求めた。航空便運休の動きは中国を経由しない路線も対象になっている。豪カンタス航空は20日、香港とシンガポールへの便を削減すると発表した。カンタスはすでに、少なくとも5月末までは中国便を停止することを決めている。