米製薬大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(JJ)とフランスの同業サノフィ、米バイオ医薬品会社イノビオ・ファーマシューティカルズは新型コロナウイルスのワクチン開発に着手している。今後数カ月から1年ほどでヒト臨床試験が始まる可能性がある。一方、米モデルナはヒトの臨床試験を行うため、コロナウイルスの実験的ワクチンを米国内の研究機関に出荷している。JJはウイルスの遺伝子情報を導入するワクチン技術を活用。最高科学責任者のポール・ストフェルズ氏によると、向こう8カ月から12カ月にヒト臨床試験を開始する見通し。イノビオのワクチンはウイルスの遺伝子のDNAを含有しており、1月に遺伝子配列が分かってから数時間で設計することができた。ジョゼフ・キム最高経営責任者(CEO)が明らかにした。イノビオはフィラデルフィアのウィスター・インスティテュートほか2社と協力中で、数カ月以内にヒト臨床試験を始められるとの予想を示している。