新型コロナウイルスの「ヒトヒト感染」拡大防止は失敗した。国内感染爆発なら、日本の景気はどうなってしまうのだろうか(写真はイメージです) Photo:PIXTA

新型コロナ対策の主眼をシフト
「ヒトヒト感染」の拡大防止は失敗

 新型コロナウイルスの感染ルートが不明な感染者が、国内で増加傾向を強めている。これを受けて、政府は新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐための対策方針を発表した。加藤厚生労働大臣は2月23日、国内での新型コロナウイルスは、今後感染者が爆発的に増えていくか、それとも緩やかな増加傾向にとどまるのかの分かれ目となる「移行期」の段階にあると表明した。

 今後1~2週間は感染の爆発的な拡大を防ぐための重要時期であるとして、感染者の発見や感染経路の確認に重点を置いたこれまでの対策から、感染の急拡大を抑制するための行動抑制に主眼をシフトした。中国を中心とした海外からの感染者を水際で食い止め、国内でのヒトヒト感染の拡大を防ぐことは、すでに失敗に終わったといえる。

 今後の課題は、爆発的に感染者が増えることにより、治療のキャパシティを超えて医療崩壊を起こしてしまうのを食い止めることだ。そのような事態に陥れば、経済活動が停止し、致死率も高まることは、中国の武漢市の惨状を見れば明らかだ。