世界で最も革新的な企業100社のうち、
日本企業は7社、米国51社

 まだまだ先だと思っていた、東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年がいよいよ始まった。

 少なくとも五輪開催までは、日本の景気は継続的に拡大していくという大方の予想を裏切って、新型コロナウイルスの影響が深刻化する中、年初からどんよりとした空気が漂っている。また、前回の東京大会後の昭和40年不況のように、過去に多く見られるオリンピック後不況が今回も起こるのではないか、という不安もぬぐえない。

 そんな中、日本の大企業は今、グローバルの中で、特にイノベーションという文脈ではどのようなポジションにあるのだろうか。

 Forbes The World’s Most Innovative Companies 2018のトップ100社ランキングによると、米国が51社でダントツの1位、日本と中国が7社で2位タイ、続いてフランス、インド、英国が5社で続くといった結果となっている。

 日本は、米国にこそ大きく水をあけられているものの、中国と並んで2位というのはそこそこゴキゲンな結果なんじゃないかというのが私の率直な感想だ。

 顔ぶれを見てみよう。ファーストリテイリング(32位)、キーエンス(38位)、オリエンタルランド(40位)、ヤフー(69位)、日本電産(80位)、ファナック(81位)、資生堂(87位)。

 これらの顔ぶれを改めて見ると、なるほど、とうなずかされる部分がある。たとえば、多くがファウンダリーレッド(創業者主導)の叩き上げ会社であり、いわゆるトップダウンの風土がとても強い企業が並んでいる点。