現在の高齢者は金融資産の運用について、

(1)高齢期に効率的なリスク資産運用ができていないことによる機会損失
(2)金融機関の過剰な営業にさらされることによる危険と、現実に発生する損失
(3)認知能力の減退等に対するサポート体制の不足

 の3点の問題を抱えている。

 この問題を解決するために、例えば、元気なシニア等を中心とする金融アドバイスに意欲のある人に必要な金融の研修を施して、高齢者の金融問題をサポートする組織的なサービスを立ち上げたい。

 この場合、金融について正しい理解を持ち、金融機関とビジネス的関係を持たない中立的なアドバイザーが、高齢者のお金の問題について各種のアドバイスやサポートを行う。例えば、こんなことができると役に立つだろう。

(1)各種の証券口座や高齢者向けの預金口座、NISA(少額投資非課税制度)口座など各種の口座開設の手伝い
(2)保険や預金の解約等の手続きのサポート
(3)営業勧誘を受ける際の同席とアドバイス
(4)手数料の高い高分配投信を使わない資産の計画的取り崩しのアドバイス
(5)成年後見・家族信託などの利用に関するアドバイス(専門家の紹介等)
(6)金融資産運用のシンプルで無難なやり方などのアドバイス

 筆者は、資産運用に関して、年間0.5%以下に手数料等の経費を抑えるべきだとする「0.5%ルール」を推奨している。高齢者であっても、家族のサポートと適切なアドバイスによって効率的な資産の運用と管理をできるはずだ。

 さて、ここで一つ困ることがある。