この資格は2年程度の間隔で更新することとし、更新には2時間程度の講習受講を義務付ける。法制度とフィデューシャリー・デューティー(顧客本位の業務運営)に関する講習が1時間と、金融知識を補強する講習が1時間くらいのイメージだ。資産運用アドバイスのマニュアルと、アドバイスしてもいい商品のリストを掲載した冊子を渡して、新しい登録者カードを与える。運転免許の更新のようなイメージだ。違反行為のないアドバイザーに対しては、これで十分だろう。

 登録金融アシスタントが運用アドバイスとして行うビジネスの内容は以下のようにしたい。

(1)アドバイスの対象にしていい商品は、金融庁が個々に認定した商品に限る。「つみたてNISA」の適格商品に個人向け国債と銀行預金を加えたくらいのイメージだ。新たにETF(上場投資信託)が加わるかもしれないが、投信については、現在の「つみたてNISA」よりも範囲を絞ってもいいかもしれない

(2)金融商品(投信、保険等全て)の販売には一切関わってはならない。被害者の通報等に基づく当局の調査で違反行為があったことが確認された場合、罰金(受取手数料の2倍くらい。被害者への通報報奨の原資に)とともに登録が取り消されて、違反行為の履歴として公示・記録する。違反者には2年程度再登録を認めない

(3)投資アドバイスの実行形態はもちろん一任ではなく助言だ。報酬は、その都度の「親切料」の受け取りとする。顧客の資産残高に応じて年率でフィーを取るような本格的な投資顧問ビジネスに対しては、現在の投資顧問業法の枠組みでいいのではないだろうか(もう少し簡素化してほしいとは思うが……)。

 登録金融アシスタントは、独立したアドバイザーの資格であって、兼業も含めて金融機関の社員は登録できないものであることが望ましい。例えば、筆者は証券会社の社員なので登録できないことになる。

 資格の取得と登録は難しくなくていいが、フィデューシャリー・デューティーについては厳しい条件を要求したい。