米国の新型コロナウイルスの検査件数は、食品医薬品局(FDA)が病院や公衆衛生研究所による検査の承認を急ぐ考えを示したことで、急激に増加するかもしれない。FDAの判断は、連邦政府の限られた検査能力を補強することが狙い。FDAのスティーブン・ハーン長官は2日夕刻にホワイトハウスでブリーフィングを行い、州や市の公衆衛生研究所と民間開発業者の参加によって、今週末までに米国内の検査能力が100万件近くに達するとの見通しを示した。ハーン氏は「われわれは多数の企業と学術機関から回答を得ている。米国の検査件数は今週、来週、今月を通じ大幅に増加するだろう」と語った。FDAは2月29日、ニューヨーク州保健局が独自の手段で患者へのウイルス検査を行うことを緊急承認した。連邦政府機関以外でこうした承認を得たのは、同保健局が初めてだ。
新型コロナの検査手法、開発急ぐ米病院と企業
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