では、職場の同僚によるモラハラには、どんなものがあるのか。実際に働くビジネスパーソンからエピソードを集めてみた。

マウンティングの意識が生む
「上から目線」のケース

 モラハラは立場に関係なく行われるのが特徴。では、立場を利用しない嫌がらせにはどんなものがあるだろう。例えば、先輩でもない同僚から受けるモラハラの特徴として、「上から目線」というキーワードが聞かれた。

「成績が優秀な同期。最初は自分の成績を自慢するだけで、鼻にはついたが気になるほどではなかった。しかし2年目のとき、一緒に主催するイベント会場にスタッフとして入ると『足手まといにならないようにやれよ』と言ってきた。さすがにカチンときた」(20代女性・イベント)

「ミーティングのとき、上司のプレゼンに対して質問をした。上司は答えてくれたが、私の中で腑(ふ)に落ちないところがあり、一瞬もう少し詳しく聞こうか考えた。その表情を見た同期が、場を収めたかったのか『大丈夫です、こいつには俺が後で説明しとくんで。進めてください』と仕切った。その態度にいら立った」(30代男性・IT)

「新卒1年目の頃、役員クラスの人とたまたま会話した。その場には私と同期の2人がいたのだが、役員に『みんな仕事はどう?』と聞かれたとき、なぜか1人が『僕は順調です。ただ、他の同期はいまいちヌルいですね』と言い始めた。何様?と思った」(20代女性・商社)

 人間誰しも、ちょっと自慢したくなったり鼻が高くなったりすることはある。特に若いころは、同期に負けたくないと闘志を見せていた時期もあっただろう。