ミーティングで
「ありがとうカード」の交換

 今野氏は“働きやすさ重視”の会社でも「管理職の立場から、部署・チーム単位でコミュニケーションの低下を改善できる」と話す。具体的な改善策を聞いた。

●1on1ミーティング
 いわゆる上司と従業員の個人面談。週1~2回の頻度で行うのが望ましいという。

「面談の内容は業務の進捗確認だけでなく、プライベートや今後のキャリアについてなど、パーソナルな面も話し合う時間をきちんと取るのがポイントですね」

●職場ミーティング
 会社の情報共有や業務の確認を行う「朝礼」やグループの「定例会」も、ぜひ活用してほしいと今野氏。

「職場ミーティングは、全員が集まる貴重な場です。この機会を利用して、よい働きをした人に感謝を記した『ありがとうカード』を渡したり、従業員同士でカードを交換したりする企業もあります。また、在宅勤務をしている従業員にはテレビ会議での参加を認める事例もありますね」

 GPTWジャパンが選出した“働きがいのある会社”のひとつ、ディスコでは、社長と従業員が顔を合わせるミーティングを、全国の支社で年間50回以上も開催している。他社に比べてミーティングの回数が圧倒的に多く、経営層と従業員の直接的な交流を大切にしているという。

●ランチ会、誕生日会
「上司や他の部門の管理職とメンバーのランチを会社負担で支援する方法。ランチという目的があるとリラックスして会話ができ、仕事やキャリアの相談もしやすくなります。回数を限定する企業や、会社のミッションやビジョンについて話し合うのを条件に会社負担のランチ交流を認めるなど、さまざまな事例があります」

 上司の自腹となると負担がかかるので、会社が支援する体制を整えられるとよい。終業後の飲み会は若手社員に敬遠されがちだが、ランチならば気軽に参加してもらえそうだ。