フランスの最高裁判所に当たる破棄院は、米配車サービス大手ウーバー・テクノロジーズの元ドライバーの1人について、独立した請負業者ではなく従業員と見なすべきだとの判断を下した。オンラインで単発の仕事を受注するいわゆるギグエコノミーの労働者に広範な被雇用者の権利を与えようとする世界の取り組みで、フランスが先駆者となった。この判断に対しては上訴できない。世界の最高裁判所でこうした判断を下したのはこれが初めてとみられる。ドライバーは独立請負人だとするウーバーの主張とは食い違う。同社は米国と英国でも同様の訴訟に直面している。ブラジルでは最近、同様の訴訟でドライバーは従業員ではないとの判断が下され、ウーバーが勝利した。