6日の米株式相場は続落。株式と原油が売られた半面、安全資産に資金が逃避して米10年債利回りは一時、過去最低となる0.7%まで低下した。ダウ工業株30種平均の終値は前日比256.50ドル(0.98%)安の2万5864.78ドル。S&P500種指数は51.57ポイント(1.71%)安の2972.37、ナスダック総合指数は162.98ポイント(1.87%)安の8575.62で取引を終えた。いずれの指数も週間ではプラスを維持した。今週の主要金融市場は軒並み新型コロナウイルスを巡る懸念に席けんされ、世界経済や企業業績への影響を巡る見方は交錯した。米連邦準備制度理事会(FRB)は3日、2008年以来となる緊急利下げに踏み切ったものの、市場の動揺を鎮めることはできなかった。ネット証券大手チャールズ・シュワブの首席投資ストラテジスト、アン・ソンダース氏は「FRBが25ベーシスポイント(bp)どころか50bpもの利下げを実施したところで、ワクチンにはならない」と指摘。「人々に休暇のキャンセルをやめさせることはできない」と述べた。
米株続落、安全資産の国債に資金逃避
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