鼻ほじりだけではない
日常の危険行為

 とはいえ、鼻ほじりという長年の癖をすぐに直すのは難しいもの。気をつけたい人はどうしたら良いのか。

「どうしても止められないなら、手を除菌してからほじるとマシでしょうが、現実的には難しい。なので、マスクをつければ多少はほじりづらくなるのではないでしょうか。よくティッシュを突っ込む人もいますが、指とあまり変わりません。指よりは菌が付着していないと思いますが、滅菌のティッシュはありませんし、粘膜を傷つける可能性も変わらずありますから」

 さらに泉岡氏は、鼻ほじり以外でも感染リスクを高めてしまう日常の行為があると話す。

「爪をかむことも、指先のウイルスが口から体内に入る手助けになってしまいます。同様にお菓子や料理を手で食べ、指をなめることも挙げられますね。あとは目をこすっても、目の粘膜からウイルスや菌が体内に入ってしまいます」

 前出の肺炎球菌は小児の鼻や喉に主にすみ着いている。小児が鼻をほじった手から物に付着した菌を吸い込み、高齢者が肺炎を発症することも考えられるのだ。鼻をほじるなと子どもには言いづらいが、親は注意を払いたいところだ。

 また、成人男性であっても、インフルエンザや流行している新型肺炎を予防する意味でも、鼻ほじりを控える必要がるようだ。