森保ジャパン
新型コロナの影響でW杯予選も延期に。森保ジャパンの行方は? Photo:Etsuo Hara/gettyimages

世界中へ拡大している新型コロナウイルスの影響を受けて、今月末に2試合が予定されていた日本代表のワールドカップ・アジア2次予選の開催延期が決まった。日本サッカー協会(JFA)は、合宿などを含めたいっさいの活動を行わない方針を表明。6月シリーズの開催も不透明な状況の中で、活動の全面的な休止という過去に例のない事態は、今後のアジア予選や2022年11月に中東カタールで開催される次回ワールドカップにどのような影響を及ぼすのだろうか。(ノンフィクションライター 藤江直人)

3月と6月のW杯予選が延期に
日本代表も活動中止へ

 日本代表のスケジュールが真っ白になる。拡大の一途をたどる新型コロナウイルスの影響を受けて、3月と6月に予定されていたワールドカップ・アジア2次予選計64試合が原則延期されることが、9日に国際サッカー連盟(FIFA)とアジアサッカー連盟(AFC)との間で合意に達したからだ。

 原則延期とされたのは、安全面の基準が満たされていると対戦国間で確認された上で、FIFAとAFCの承認を受ければ開催が可能となるからだ。日本サッカー協会(JFA)が3月および6月に対戦する4カ国のサッカー協会との調整に入った中で、3月分に関しては11日に延期が正式決定した。

 日本代表は3月26日に愛知・豊田スタジアムでミャンマー代表と、同31日に敵地ウランバートルでモンゴル代表と対戦するスケジュールが組まれていた。しかし、日本国内では開幕節を終えたJリーグだけでなく、開幕を控えていたプロ野球も4月に延期されることが決まっている。

 加えて、新型コロナウイルスの発生源となった中国との国境を1月下旬に封鎖しているモンゴルは、2月28日からは過去14日以内に日本、韓国、イタリアに滞在歴のある外国人に対しても入国禁止とビザの発給を停止する措置を開始。日本代表チームの入国は事実上、不可能な状態になっていた。

 一連の情勢を受けて、JFAの田嶋幸三会長は「日程を動かそうと思えば、というところがあるので、私たちから提案したい」と先月下旬の段階で開催延期を支持。FIFAとAFCの合意を受けて、JFAの関塚隆技術委員長もJFAを通じてこんなコメントを発表していた。

「延期が決定された場合は、3月の日本代表の活動は中止することになります」

 キャプテンのDF吉田麻也(サンプドリア)、東京五輪世代でもあるDF冨安健洋(ボローニャ)がプレーするイタリアでは、国内全土で移動制限が発動された。日本人選手が多くプレーするヨーロッパでも急激に感染が拡大している状況を考えれば、活動休止はやむを得ない判断となる。3月の2試合の延期決定を受けて、森保一監督もJFAを通じてこんなコメントを発表している。

「今は世界的に広がるこの状況が一刻も早く収束することが重要で、安心して観戦できる、選手たちが心置きなくプレーに集中できる環境が戻ってくることが一番だと思っています。試合が延期となっても我々の目指す場所、やるべきことは変わりません。今できることをしっかりと行い、その時を待ちたいと思います」