ドイツ政府は、新型コロナウイルスのワクチン開発を手掛ける独製薬会社キュアバックに対し、トランプ米政権が米国への移転を呼びかけてきたと批判している。ドイツ保健省の報道官は米国の動きに対処する方法を同社と話し合っているとした。ドイツの当局者によると、キュアバックが開発チームを米国に移転すればドイツの管轄外となり、ドイツは製品の接収や同社全体の国有化ができなくなる。ドイツ政府は新型ウイルス感染拡大への対応に必要な一部医療機器の輸出を禁止している。ドイツのペーター・アルトマイヤー経済・エネルギー相は15日に放送されたインタビューで、キュアバックが米政府による呼びかけを拒否したと明らかにした。拒否しなかった場合は、阻止するために政府として介入していただろうと述べた。