コロナウイルス危機で暗雲が垂れ込めているが、そこに一筋の光が差し込んでいる。米国人が手を取り合い、自ら事態に対処し始めていることだ。別の言い方をすれば、政府が自分たちのためにこの危機に対処してくれることは当てにできないことを米国人は学んだ。各首長や企業、教会、スポーツリーグがこぞってその任務を引き受け、ワシントンの政治指導者たちよりも効果的に遂行している。その最たる例が、ドナルド・トランプ大統領が16日に電話会議をした州知事たちだ。端的に言えば、州知事はコロナウイルスに対処する上で最も有能な政治指導者となっている。例えば、15日、ホワイトハウスと議会が問題の深刻さに関して矛盾したメッセージを発信し続ける中、一握りの州知事が感染拡大を抑えるためバーやレストランの事実上の閉鎖に踏み切った。
コロナ危機に自ら対処する米国人 政府頼れず
各首長や企業・教会・スポーツリーグ、連邦政府よりも効果的に任務を遂行
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