米連邦準備制度理事会(FRB)は17日、短期社債市場を下支えするための貸出ファシリティーを導入すると明らかにした。信用収縮が新型コロナウイルスによる経済への打撃を拡大させるのを防ぐ狙いがある。FRBはコマーシャルペーパー・ファンディング・ファシリティー(CPFF)を設けた。同様の制度を最後に導入したのは2008年の金融危機時で、財務長官の承認を得て実施した。FRBは声明で「新型ウイルス流行により企業と家計が不透明感の高まりに直面する中、コマーシャルペーパー(CP)市場はここ数日、大きな圧力にさらされている」と指摘。その上で「投資適格の発行体がCP償還時に借り換えによる返済ができなくなるというリスクの多くを取り除くことで、このファシリティーは投資家が再びCP市場で貸し出しに参加することを促すだろう」と述べた。