経営状態が悪化していた企業に
「コロナ」がとどめを刺す

 ここでは、主な新型コロナ関連倒産事例を4件紹介する。

■(株)シティーヒル(大阪市中央区) 
~「MAJESTIC LEGON」などレディースアパレル企画・製造・小売~ 

 3月16日に大阪地裁へ民事再生法の適用を申請した。1986年(昭和61年)4月創業、88年(昭和63年)6月に法人改組。レディース用ヤングカジュアル衣料品の企画・製造・小売のほか、バッグや靴、コスメ、アクセサリーなど小物も扱い「MAJESTIC LEGON」「le.coeur blanc」などのブランドを展開。直営107店舗・FC30店舗(2020年2月時点)を全国の商業施設やショッピングモールなどに出店し、2016年2月期には年間の売上高として約143億9700万円を計上していた。

 しかし、その後は同業他社との競争激化や入居している商業施設の集客力低下により不採算店舗が増加したことで、2019年2月期の年間の売上高は約137億2800万円にダウン。この間、店舗や不採算ブランドのスクラップアンドビルドを進めたことで3期連続当期純損失を計上していた。さらに20億円を超える金融債務を抱え、在庫負担も重かったことで財務面も不安定な状態が続いていた。

 このため、2019年7月には金融機関にリスケを要請していたものの、財務デューデリで9億円を超える債務超過に転落。その後も不採算店舗の閉鎖を続けたことで減収となっていたが、新型コロナウイルスの影響で、外国人、日本人ともに来店客が減少。自主再建を断念した。

 負債は申請時点で、債権者約250人に対して約50億円。

■ルミナスクルーズ(株)(神戸市中央区) 
~神戸港クルーズ船「ルミナス神戸2」運航~ 

 3月2日に神戸地裁へ民事再生法の適用を申請した。1985年(昭和60年)2月に設立。定員1000名の大型レストランシップとして神戸中突堤を発着点に、神戸港・大阪湾・明石海峡クルーズのほか、ランチ・ディナー・ブライダルなどの観光クルーズを運航し、2009年5月期には年間の売上高として約11億円を計上していた。
 
 しかし、2018年6月の大阪府北部地震、同年7月の豪雨、9月の台風21号をはじめ、翌2019年も台風など自然災害による運航中止が相次ぎ、 2019年5月期の年間の売上高は約8億6900万円にダウン、燃料費高騰の影響もあって収益も悪化していた。インバウンドへの依存は低いながらも、1月以降は新型コロナウイルスの余波で多数のキャンセルが発生したことで自主再建を断念した。
 
 負債は約12億4300万円。