米ニューヨーク市は学校を閉鎖せずに新型コロナウイルスの感染拡大を乗り切る構えだったが、わずか数日で米国の感染の「震源地」と化し、圧倒的な難題に直面している。ビル・デブラシオ市長は先頃まで、ニューヨーカーたちにレストランを訪れるよう促し、自身もジム通いを続けた。だが先週末までには、住民に家にとどまるよう指示し、強い警鐘を鳴らすに至った。23日午前の時点で、ニューヨーク州の感染者は2万0875人と、米国内で確認された感染例の6割近くを占めている。そのうち約13%は入院が必要で、州全体の死者は157人に上っている。ニューヨーク市内では1万2305人の感染が報告され、22日時点で死者は合計99人となった。