新型コロナ騒動で「家族トラブル」の深刻化が危惧されるワケ
在宅ワークで家族といる時間が長くなったことで、夫婦間の対立が表面化するケースもあるという Photo:PIXTA

新型コロナウイルス感染拡大に伴う休校要請で、自宅待機の子どもたちは長い春休みを過ごしている。なかには両親ともに在宅ワーク中という家族もあるのではないだろうか。家族の長期密着から生まれる闇とは。(フリーライター さとうあつこ)

“非常時”ほど夫婦げんかが激増する!?

 新型コロナ騒動が長引くにつれ、キレる大人たちが目立つようになった。「なぜマスクが入荷されないのか」とドラッグストアの店員にすごむ客。「自分はコロナの感染者だ」と駅で暴れる男性。

 空気がピリピリしがちなのは家庭も同じだ。在宅ワークで家族水入らずの生活を満喫する人がいる一方、ささいなことで夫婦げんかを繰り返し、「こんなことなら出社したほうがマシなんじゃ……」と悩むビジネスパーソンもいるだろう。

 家族問題に詳しい原宿カウンセリングセンター所長の信田さよ子氏は、一緒に過ごす時間が長くなれば長くなるほど家族のトラブルは深刻化しやすくなる、と警鐘を鳴らす。ふだん顔を合わせないことでどうにか維持していた関係に亀裂が生じ、コントロール不能状態に至る夫婦は少なくないのではないか。

 心配なのは、社会に異変が起こったときに広がる不安の波紋だ。あらゆる感情の中で、実はもっともエネルギーが強いのが不安、と信田氏。表現したり発散したりするのが難しく、ため込みやすいからだ。