リビング居場所がない、家族がいると邪魔に感じるリビングは、「家族仲を悪化させるリビング」です! Photo:PIXTA

家事代行サービス「タスカジ」の中でも、“予約の取れない家政婦”として大人気の「家族の片づけコンサルタント」seaさん。22年に及ぶ家事代行サービス歴で身につけた整理収納術で、家族と住まいの問題に切り込みます。今回のテーマは「家族仲とリビングの関係性」です。seaさんは長年の経験から、リビングを見ただけでそのご家庭の「家族仲」を見抜くことができるといいます。では、どんなリビングだと家族仲に問題を抱えているケースが多いのでしょうか。

家族へのストレスは
「リビング」も大きな要因に

「出したものが戻せない」「捨てられずにものがたまってしまう」「もののしまい方がわからない」

 こうした“片づけの問題”を扱うのが私の仕事ですが、さまざまなご家庭を訪問して詳しく話を聞いてみると、その奥にはコミュニケーションの悩みが必ずといっていいほど隠れています。

 なかでも、憩いの場であるリビングは、家族の関係性と密接なつながりがあるように感じます。「家族がリビングにいるとイライラしてしまう」「子どもや配偶者がリビングで過ごさず自室にこもってしまうのをなんとかしたい」「配偶者から『俺の居場所がない』と言われる」…そういったお声を依頼者さまからよく伺うからです。

 こうした悩みは家具の配置を変えるなど、部屋のアレンジ次第でかなりコントロールできます。ただ、何が問題で、どうすればいいのかをご存じの方は多くありません。そのせいで知らず知らずのうちにコミュニケーションの問題が生まれてしまうのです。

 そこで今回は、家族の不仲につながる可能性があるリビングの問題点3つとその解決案を紹介します。