新型コロナウイルスの感染拡大で、大きな影響を受けているのが「フィットネス」業界だ。終わりが見えない自粛ムード、顧客の退会・キャンセルに頭を抱えるスポーツジムは少なくないが、そこで働く人たちもまた、厳しい状況に置かれている。中でも、マンツーマンで顧客に指導するパーソナルトレーナーは、「働き方の事情」から収入激減につながるケースも多いという。(ダイヤモンド編集部 笠原里穂)
国から“名指し”で
窮地に立たされたスポーツジム
新型コロナの感染拡大に伴い、自粛ムードが広がる中、あらゆる業界に多大な影響が出ている。中でも、大きな打撃を受けているのが、「不特定多数が接触する場所」として政府から“名指し”されてしまった「スポーツジム」だ。
これを受けて、3月初旬には多くのスポーツクラブやジムが相次いで臨時休業や一部プログラムの停止といった措置に踏み切った。15日前後からは営業を再開する動きが出てきているものの、依然として新型コロナ終息のめどは立っていない。顧客に対して特別休会の措置をとるなど、各社は対応に追われている。
こうしたジムの休業が相次いだ中で、そのあおりを受けているのがジムで働く人たちだ。近年よく耳にするようになった「パーソナルトレーナー」も、苦境に立たされている職種の1つだ。